ラファエロ・サンティー
 
1483.4.6〜1520.4.6 イタリア
 
ルネサンス期
 
 レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロよりも年下ながら、同じ時代を生きた人です。
西洋画家では一番好きな画家です。
 まさに「清く優しく美しく」という言葉がぴったりで、彼の描くマドンナは完璧で、後の画家たちも彼にはメロメロだったようで、西洋画の美の基準のように崇拝されています。

 ラファエロは、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロよりも年下ながら、2人と同じ時代を生きた人です。また、ラファエロの絵画は、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロと似ている部分があるように思います。数々のマドンナの絵画の背景は、かの「モナ・リザ」の背景によく似ている気がします。そして、マドンナや天使の体は、ふくよかで健康的であり、ミケランジェロの作品のような、しっかりした骨格が感じられます。

 生涯独身だったラファエロが、これほどまでに愛情に満ちた作品を描けたのか不思議な気がしますが、ただ、彼は女性が大好きだったようで、それが絵画創作の源泉であったのかも。
 37歳という若さで、自分の誕生日に亡くなりましたが、その原因も性感染症だったらしい。


「アテネの学堂」 1510年頃
  

   上の「アテネの学堂」には、ラファエロが絵画の技術を参考にした、レオナルド・ダ・ヴィンチ(左)やミケランジェロ(右)が描かれています。
このほかにも、当時の哲学者など実在した複数の人物が描かれているらしい。

   大きな作品の右下の方に、控えめにラファエロが覗いてます。
彼は自画像も描いていますが、とても優しそうな顔です。

システィーナの聖母
1512-1514年

ラファエロの絵画の中でも一番好きな作品。
聖母マリアとイエス・キリストを中心に、左にはローマ教会の中で最も崇拝された殉教者「シクストス」、右にはこちらも殉教者の聖人「バルバラ」がいます。
バルバラは、あまりの美しさのため、世間の男から遠ざけるために父親から監禁された上、当時は禁じられていたキリスト教を信仰したため、父親に殺されてしまいます。しかし、奇蹟が起こり、バルバラは聖人として蘇ります。
バルバラは、有名人なので様々な画家に描かれていますが、これほど美しく、慈悲に満ちた表情のものはありません。

こうしたキリスト教の重要な人物が描かれた厳かな絵画であるのに、小僧天使がつまらなそうな顔をしている。ただの悪がきが羽をつけただけのようなごく普通の子ども。
よく見ると、バルバラはその天使に対して、優しくたしなめているようにも見えます。
作品の背景は、雲が立ち込めており、天であるかのようにも思えますが、学校の学芸会のような舞台で、「幕があいて登場!」のようにも見えます。幕は、カーテンワイヤーとカーテンの取付金具がリアル。

ずっと観ていても飽きない素敵な作品です。


小椅子の聖母
1514-1516年

聖母マリアと幼子イエス、そして横にいるのは子どもの頃のヨハネです。
聖母マリアは、どこから見ても見つめられているように見える・・・これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」もそうです。
イエスはとてもふくよかで、足なんてムチムチしてます。しっかりした骨格は、ミケランジェロの筋肉質的な画風を連想させます。
2人とも写真を撮られるときのようにポーズを決めている中、ヨハネは聖母マリアに何か言いたいことがあるような、ないような・・・手を合わせてます。

一角獣を抱く貴婦人
1506年

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